なぜ私は地域クラブ活動に協力しようと思ったのか
前回の記事では、私が新座市の地域クラブ活動への協力を辞退したこと、そして、その経緯や私自身が感じたことについて、今後複数回に分けて発信していくことをお伝えしました。
今回は、そもそも「なぜ私は地域クラブ活動に協力しようと思ったのか」について書きたいと思います。
私が地域クラブ活動への協力を考えた一番の理由は、とてもシンプルです。
子どもたちがスポーツを続けられる環境を、地域全体で守っていきたい。
その思いからでした。
少子化や教員の働き方改革など、学校部活動を取り巻く環境は大きく変わっています。
これまで学校や先生方が中心となって支えてきた部活動を、今後は学校だけに任せるのではなく、地域のスポーツ団体、指導者、保護者、ボランティア、NPOなど、地域にいるさまざまな人たちが力を合わせて支えていく。
私は、部活動の地域展開が目指している方向性そのものには、大きな可能性があると考えていました。
地域には、長年スポーツに携わってきた方がたくさんいます。
競技経験のある方、指導経験のある方、審判として活動している方、大会運営を支えている方。
そして、専門的な指導まではできなくても、
「子どもたちのためなら少し手伝える」
「ボール拾いや見守りくらいなら協力したい」
そう言ってくださる方もいます。
私は、そうした一人ひとりの力を少しずつ持ち寄ることこそが、「地域全体で子どもたちを育てる」という地域展開の大きな意味ではないかと考えていました。
だからこそ、私自身もできる限り協力したいと思いました。
また、NPO法人ココカラとして地域スポーツに携わってきた経験や、ソフトボールを通じて築いてきた地域とのつながりも、何か役に立てるのではないかと考えていました。
学校、行政、地域団体、競技団体、保護者、そして地域のボランティア。
それぞれが無理のない範囲で役割を持ち、子どもたちの活動を支えていく。
そんな仕組みができれば、学校部活動が抱えている課題を地域全体で支える、新しいスポーツ環境をつくることができるのではないか。
私はそう期待していました。
そのため、当初から地域クラブ活動に反対していたわけではありません。
むしろ、できることなら積極的に協力したいと考えていました。
しかし、実際に協議や準備を進めていく中で、私が思い描いていた「地域全体で支える仕組み」と、実際の制度や運用との間に、少しずつ違いを感じるようになりました。
特に私が最初に疑問を感じたのが、
「地域の人たちが、本当に参加しやすい仕組みになっているのだろうか」
ということでした。
地域の力を活用する制度であるはずなのに、協力したいという人がいても、実際には参加するまでのハードルがある。
この点について、私は考えるようになりました。
もちろん、子どもたちが活動する以上、安全管理は何よりも重要です。
誰でも自由に学校へ入り、子どもたちの指導や活動に関われる仕組みにすればよい、ということではありません。
安全管理と地域の参加しやすさ。
この二つをどう両立していくのか。
私は、ここが地域クラブ活動を継続していく上で、とても重要なポイントになると考えています。
次回は、実際に地域の方々へ協力を呼び掛けた際にいただいた、
「ボール拾いや見守りなら協力したい」
という声と、その善意を地域クラブ活動につなげていく上で私が感じた課題について、もう少し具体的に書きたいと思います。
地域クラブ活動は、これから多くの子どもたちに関わる取り組みです。
だからこそ、行政や学校だけでなく、保護者、地域団体、指導者、そして地域の皆さんと一緒に考えていくことが大切だと思っています。
この連載が、そのための一つのきっかけになれば幸いです。
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